製作日誌

文化連盟の増井くんが例の「賛同人動画」を撮るのを再開するというので、お手伝いに馳せ参じた。
「賛同人動画」は文化連盟の主張に賛同するという人のインタビュー動画である。
といっても、最近は、文化連盟決起要綱すら持って行ってない場合が多いので、賛同かどうかというより活動家もしくはそれに近い人たちにインタビューするといった企画が多くなっている。


(増井近景。照明の都合上、大変な顔になっている)

この日は、法大弁護団の一人である藤田正人氏にインタビューを行った。
藤田正人弁護士は実はぼくもお世話になったことがあるので、この間のご無沙汰を申し訳なく思っている。


(藤田弁護士近景)

企画者兼ディレクターの増井くん曰く「エスタブリッシュした活動家OBへのインタビュー」といった、よくわからない説明であったが、撮影している間になんとなく企画趣旨を感じ取ることができた。
「活動家の末路は悲惨なので、そうじゃない人を取り上げたい」とインタビュー前に言っていて、偶然、そこにいた法大活動家の先輩が失笑する一幕もあった。
しかし、ぼくが感じたのは、増井くん自身が藤田弁護士に「我々含め、今の若者が学生運動をする意義みたいなものはなんですかね」と尋ねたことだった。


(「なぜ我々は学生運動をするのだろうか」by増井真琴)

藤田弁護士に重みのある(エスタブリッシュな?)意見を尋ねようとしたのだろうが、ぼくには自己言及している問いに聞こえたのである。
「法大当局ナンセンス」や「新自由主義粉砕」と言っているよりも、こうして揺らいでいるところを見せた方が魅力的だと思う。


「ズートロくん、動画はスピードだよ」と言われているにも関わらず、仕事が遅くて申し訳ないが、動画は数日かかる。
待たれよ!