新左翼史へのいざない2
昨年だったか今年だったかは忘れたが、東大安田講堂陥落40周年だとかで、当時を懐古した書籍がいくつか出ているようだ。
一昨年くらいは文化連盟の諸氏も東大の学祭に招かれ、立花隆らと共演していた記憶がある。
だが、今回、いざなうのは、60年代70年代を懐古するといった趣旨のものではなく、80年代90年代の新左翼史である。2冊。
- 作者: 外山恒一
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 単行本
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
80年代90年代における歴史が、非政治的なものと見なされているのは、マスコミが伝えるべきことを伝えていないからである。
そういった問題意識のもと、著者や左翼が運動してきた歴史を記述している。
- 作者: 中川文人,外山恒一(聞き手)
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2010/01/28
- メディア: 単行本
- クリック: 81回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
聞き手の外山恒一氏によると、80年代90年代においては、「一連の運動と大いに同質性・同時代性を持ち」ながら、しかし「その主流とは切り離され隔絶して発生し展開してしまった“ガラパゴス諸島の闘争”」と紹介されている。
法政大学の学生運動史である。