グアムへ行ってきた①

グアムに結婚式に行ってきました。
グアムと言えば言わずと知れた観光地であり、最近では海外で結婚式を挙げる場所のメッカである。
例に漏れず私も結婚式でグアムを訪れた。
ところで、太平洋の島々は第二次大戦中の戦場としてあり、グアムも現在のイメージとは異なり、戦争遺跡が少なからず残っている場所でもある。

グアムと日本人―戦争を埋立てた楽園 (岩波新書)

グアムと日本人―戦争を埋立てた楽園 (岩波新書)

上によれば、生々しい戦争の記憶は、戦後のメディアにより、「記憶が埋め立てられている」という。
戦中、グアムは「大宮島」と呼ばれ、日本の統治下にあったとか。その後、アメリカに再占領され、70年代まで太平洋の米軍基地の要衝として存在していた。
しかし、ベトナム戦争のさなか、外貨獲得の必要性が増し、70年代以降は観光地として開放されて今に至る。
日系企業により観光地として開発されたタモン湾は結婚式を挙げるためだけの教会が立ちならんでいる。

カルチュラルスタディーズというと、誰も知らないフロンティアを取り上げて、なんかよくわからない文物から現代人を批判するという論文の大量生産産業だとの批判がある。
だが、グアムというよく知られた場所で、かつ、日本人とも関連が深い場所を題材に選ぶのは好ましい。

実際、私も結婚式に参加するという日帝資本に与しているわけだから。