大阪探訪

大阪に行き、関西の映画シーンの偵察をしてくる。ビラも撒く。探訪記である。

新宿で高速バスに乗り、大阪へ旅立つ。
高速バスは「3500円」という格安のチケットだったため、どんな有象無象がバスに乗っているのかと思っていたら、学生風と若いサラリーマンが中心だった。チケットの入手先がインターネットであることも関係しているのかもしれない。
高速バスはかなり苦手である。高速バスには3列と4列といった種類があり、3列は隣と席が離れ、比較的寝易い。しかし、4列は2列2列のため、隣とくっついている。ただでさえ、寝にくいのに、隣の人にも気をやらなければならないため、かなり苦手だ。
留置場を思い出す。知らない人と1メートル以内の距離に押し込められるのは留置場も高速バスも一緒であろう。
そんなこんなで大阪に到着。到着が早朝であったため、喫茶店で置く用フライヤーの準備やら、なにやらをし、時間を潰す。
梅田(大阪の中心部)にあるミニシアターを回り、ビラ置き。近場周り。
心斎橋シネマートという、ビルに入った映画館(伝わらないと思うがマイカル小樽に入っている映画館のような)へ行く。受付のオ青年が「これって本当に映画のビラですよね」と表紙を眺めながら怪訝そうに尋ねる。口ごもりながら「ドキュメンタリー映画です」というと納得された。質問は非常に妥当な質問である。
あてにしていた吉田寮は、新寮生入寮のため、宿泊停止期間であるという。しょうがなく、漫喫難民になる。この機会に読破しようとjojo第三部、第四部、第五部を読む。吉田寮にもビラを置いてもらう。
京都みなみ会館では、上映をやっていたらしく、法政映画界にも馴染み深い葛生賢さんと声の高さに定評のある木村文洋さんと再会。久々に知り合いとしゃべる。というか言葉を発する。

ついでに京都みなみ会館で佐々木育野監督の『痴食』という映画を見る。
8mmの映画であり、フィルムで撮られているせいか、明暗の差が存分に生かされている。物語の民俗学的な雰囲気というか、土着的な雰囲気が京都の街で撮ることによって広がりが生まれる。
「京都インディペンデント映画の軌跡」と題されている特集上映だったが、こんなにも関西圏の「インディペンデント映画」はおもしろかったのか。

上の写真は同劇場で見つけたフライヤー。シネドライブでの上映告知。なんとなく安心する。
とりあえず、第一波はこんなもの。次回、第二波である。

東京に戻って、今度こそ、『抵抗と存在』自体の予告編を作らねばならない。